社会人のひとりごと

サッカー、音楽、服、仕事とかについてのブログ~

大学時代の教授の葬儀

基本的にブログは週末にしか書かないけど、今週末は先輩の結婚式があってその記事を書くと思うから(笑)、先日あった教授の葬儀のことを忘れないように記録として今日書いておこうかと。


学生時代に物凄くお世話になった教授、研究分野だけでなく人間的にも素晴らしかった教授。その教授が先日急に亡くなったと情報を貰い、数日後に葬儀があるからということだった。まだ50代半ばになったばかりで若かったのに、残念でしょうがなかった。

上司に仕事を休む許可を取って、宿泊先のホテルや移動の新幹線の手配もして、葬儀に行ってきた。
会場には大学時代の友達や同じ研究室の先輩、後輩も沢山いて、自分よりも10年くらい前の研究室OBの方も沢山いた。

仲の良かった友達とは久々の再開だったけど、葬儀までの待ち時間に昔話をする気にはなれなかったから、話の輪にはあまり入らなかった。

その他にも色んな企業の取締役や都内の区議会委員の方等、先生の人脈の凄さを目の当たりにした。

会場までの通路には先生の研究の功績とか、プライベートの写真とか、自分達学生と撮った写真とか懐かしのものが色々飾ってあった。嬉しいことに、卒業して6年も経つ自分達の研究室在籍時代の写真もあって、それを暫く見ていた。

その遺品の中に、亡くなられる数ヵ月前に研究室の学生達と撮ったと思われる集合写真があった。写真の学生達は世代が違いすぎて分からなかったけど、先生や研究室職員の方はすぐ分かって懐かしくなった。

ただし先生の姿は、ニット帽を被り、目は明らかに閉じ気味で、顔の色も良くなくて、寿命末期というのがすぐに分かるものだった。それ以上は写真を見れなくなった。

そうしている内に時間が過ぎて、葬儀の時間になった。

葬儀自体はよくある葬儀と同じ流れなので身構える事もないけど、葬儀の間、先生の遺影を見ていたら涙が止まらなかった。
遺影は凄く笑顔の写真だったけど、研究室で学生相手にジョークを言ったりして笑っていたあの時の笑顔と同じで、当時の記憶がブワッと一気に出てきたから。

それに、式の段取りが進むに連れて先生が奥に奥に行ってしまう感じもして。

式の後半には、大学の関係者や先生の昔からのご友人の方数名が弔辞を述べていた。その中に、俺が在学していた時に授業を担当していた、学生には厳しい事で有名な教授もいた。

皆さん50代60代の立派な大人の方々だけれど、泣いていて全く言葉になっていなかったし、あの厳しかった教授も泣きながらの弔辞だった。

大の大人、しかも自分達に厳しかった人がこらえることなく泣いているのを見て、こちらも涙しかなかった。

式が無事終わって、最後に奥様から挨拶があった。
先生が入院して闘病生活に入った時のこと、その後病状が急変して亡くなられる瞬間までの事を凄くリアルに話されていた。

ご夫婦でよく行っていたという旅行についても話をして頂いて、その話を聞いて先生がどれだけ家族思いなのかが伝わってきた。

最愛の夫に先立たれて、これから一人で生きていくことになるかもしれない立場だけれど、葬儀の場で辛いにもかかわらず思い出話をできるなんて強い方だなあと思った。

四十九日も是非拝みに伺いたいと思う。

葬儀を終えて帰りの新幹線の中で色々考えた。
俺が普段仕事やプライベートに抱えている不満とかは、確かに面倒なものである事が多いけど、今回の先生のように人生が終わってしまう事に比べたら大したこと無いのかもって。

少なくとも明日からは、物事に向き合うときの考え方を少し変えてみようと思う。

何かに対して不満を持つ前に、自分でやれることをやった上での不満なのかどうかを。

数時間後に新幹線が東京駅についた。
ちょうど台風9号が関東近辺にきていて、ニュースにもなったように天気は超大雨で、誰も街を歩いていなくてちょっと新鮮だった。

大雨のせいで、家につくまでイヤホンを何処かに忘れた事に気づかなかった 笑。